競輪



競輪の展開入門

競輪を既に見たことのあるギャンブラーには、このページはつまらないかも知れません。
しかし、競輪をよく知らない人には、あの”展開”というものが何がなんだかわからないですね。

競輪の基礎知識。


競輪選手には、自力、他力、自在(自力と他力の中間)という、3タイプがあります。
以下に、その比較表を載せます。

純粋な脚力
年齢
利点
欠点


自力
強い
低い
ゴールに近い
風圧を受けて
体力消耗


他力
弱い
高い
風を受けない。
ゴールに遠い。
2番手にいないと
勝負にならない。



レースで、選手全員が自力型だったらどうなるでしょう。おそらく、そこそこレースになるでしょう。でも、その場合、他力型に変身した選手が勝つのではないのでしょうか。つまり、自力型は他力型よりも上位というわけです。
全員が他力型になったら、どうなるでしょう。おそらく、誰も先頭を走りたがらず、その結果、極度のスローペースになって、レースが不成立になってしまうかもしれません。
実際のレースでは、自力(含む自在)型が2から5人、他力型が残りというメンバー構成で、3つくらいのグループが構成されて、終盤までそのグループ同士の戦いとなります。グループは、自力型を先頭に、縦に1直線に連なるので、ラインと呼ばれています。ラインは必ず直線となりますので、カーブを曲がるときでも、あたかも一本の棒がコーナーを曲がるかのごとくに見えます。つまり、ラインの3番手や4番手の選手は、かなり外に膨れるのです。

仮に競輪が直線のレースだったとします。その場合、各ラインは横に並んでレースをするでしょう。
しかし、実際にはコーナーがあるので、各ラインが横に並ぶと内側にいるラインが膨れるので、外側のラインはコーナーロスが甚だしくなります。かといって、各ラインが1列棒状になると、2番手以降のラインはゴールから遠くなります。それゆえ、ラスト2周回を切ったあたりから、2番目以降のラインは、直線で、前を行くラインを追い抜こうとします(捲る、まくる)。前を行くラインのとるべき選択肢は3つあります。

  1. 完全には抜かれずに、内側でじっとしている。この場合、最後のコーナーで、内側が空けば、とてもおいしいのですが、大概は内側をきっちり閉められて、惨敗に終わってしまいます。

  2. 抜かれまいとがんばる。この場合、相手ラインがあきらめてくれればいいのですが、なかなかあきらめてくれない場合は、体力を甚だしく消耗してしまう。

  3. 相手ラインに先を譲る。この場合、後で再び、追い抜いてやろうと考えるわけですが、そのタイミングがとても難しい。

こうして、向こう正面で先頭にいるラインの先頭(自力型)を”逃げ”と呼びます。なお、向こう正面とは、ゴールラインのある最後の直線より一つ手前の直線、という意味です。向こう正面が、ライン戦における最後の直線なのでここで2番目以降のラインは捲ります。このような戦法を取る機会の多い自力型選手を”捲り”と呼びます。以下に、逃げと捲りの対比表を書きます。

利点
欠点
強さ
他の選手に対する影響力
つまりラインの強さ
逃げ
ゴールに近い
風圧を受けている期間が長い
脚力強い
人望のようなものが強い
人気あるので、強い
捲り
風を受ける期間が短い
ゴールに遠い
仕掛けるタイミングがとても難しい。
脚力弱い
人気になり難いので弱い

基本的には、逃げの選手のほうが強いということです。新人選手などは、たとえ自分は惨敗をしてでも、めちゃくちゃなペースで逃げます。そうやって他の選手からの人気を得るのです。また、異常に脚力の強い吉岡選手などは逃がすとほとんど勝ってしまうため、他のラインが結託して、吉岡を捲りに強制させる、というようなこともあるくらいです。

このようにライン同士の戦いは行われます。そして、最終コーナーから最後の直線にかけてラインの先頭選手と2番手の選手の争いが行われます。
大体において、勝つ選手は主導権をとりきったラインの先頭選手か、2番手の選手となります。2着には、ラインが主導権をどのくらいとったかで、各ラインの様々な選手がなります。
競輪の着差は、かなり微妙なので、どのラインが主導権を取るかを読み切ったところで、そう簡単に2着を当てることはできません。それゆえ、競輪の車券は、連勝単式となっているのです。